と筆を執った時、ふと気になるのは「喪中の相手に暑中見舞いを送ってもいいのだろうか?」ということ。
年賀状は絶対のタブーですが、暑中見舞いは喪中でも関係なく送ることができます。
しかし、一般的なマナーとして気をつけたいポイントがいくつかあります。
今回は、喪中に気をつけたい暑中見舞いのマナーとその例文についてご紹介します。
暑中見舞いで自分が喪中の時の注意点
自分が喪中の場合の暑中見舞いでは、
[su_note note_color=”#c9fec0″]
「相手がこちらに不幸があったことを知っているのか」
「葬儀や通夜に参列してくれたか」
「香典をいただいているか」
[/su_note]
という部分に気をつけなくてはいけません。
相手が喪中を知らない
まずは相手にこちらの不幸を知られていない場合、わざわざそのことに暑中見舞いで触れる必要はありませんから、例年通りの暑中見舞いを送りましょう。
香典だけいただいている
葬儀の参列などはなかったものの、香典だけを受け取っている場合には、暑中見舞いにてそのお礼についても触れましょう。
わざわざ葬儀や通夜に参列してくれた
葬儀に参列してもらった場合には「会葬」、通夜の場合には「弔問」というワード間違いにだけ気を付け、そのお礼と暑中見舞いの文面を入れればOKです。
知人や友人にはかしこまりすぎることもありませんが、なるべく丁寧な文章を心掛けてください。
暑中見舞いで自分が喪中の時の例文
では実際に自分が喪中の時の例文を見てみましょう。
[su_note note_color=”#fefed4″]
『暑中お見舞い申し上げます。
暑さの厳しい日々が続いておりますが、○○家の皆様は変わりなく元気にお過ごしでしょうか?
亡き○○の葬儀の折にはわざわざご足労頂き、お忙しい中のご会葬を賜りまして誠に感謝しております。
こちらは49日もつつがなく終えることができ、○○家一同も落ち着きを取り戻しつつあります。
この暑さもまだ続きますから、どうか皆様お体ご自愛くださいませ。』
[/su_note]
暑中見舞いで相手が喪中の時の注意点
次に、暑中見舞いで相手が喪中の時の注意点についてですが、身内の方が亡くなってからすぐの段階では出すのは控えておいたほうが良さそうです。
特にまだまだ心身ともに落ち着かない49日以内であれば、暑中見舞いは見送り、夏の終わりに残暑見舞いを送るなどして対応しましょう。
残暑見舞いでもまだ早いと感じるのであれば、いっそ今年の夏のお見舞いは出さないほうがいいでしょう。
相手としても「この忙しいときに暑中見舞いの返信か・・・」と憂鬱になってしまうかもしれませんから、そのあたりの心情は良く汲み取ってください。
100日法要を過ぎたあたりであれば、冥福を祈る気持ちをそっと文章に添えて出すのは構わないと思います。
暑中見舞いで相手が喪中の時の例文
では最後に、暑中見舞いで相手が喪中の時の例文をご紹介します。
[su_note note_color=”#fefed4″]
『暑中お見舞い申し上げます。
今年も例年と変わらず暑い日々が続いておりますが、忙しいさなかにあった○○家の皆様は体調を崩されてはいないでしょうか。
○○家にとって大きな存在であった○○さんがご逝去なさり、何かと寂しさが心に迫ることもあるでしょう。
○○さんへのお悔みを申し上げるとともに、謹んでご冥福をお祈りします。
法要等も終わりやっと一息ついているところでしょうから、この暑さにてお体壊さぬようどうかご自愛ください。』
[/su_note]
まとめ
自分が喪中の時も、相手が喪中の時も、暑中見舞いには細やかなマナーが存在することが解りました。
どのマナーも、
「親族を失くして心が痛む相手に寄り添う気持ち」
「相手にこちらの悲しみを負担させすぎない気持ち」
からくるものであり、独りよがりにならない暑中見舞いを送るためには必要な心持ちです。
長く続く縁を大切にしたいのであれば、ちょっとした手紙や贈り物にも、気づかいを忘れないようにしていく必要があるのですね。