毎年なんとな~くこなしているお墓参りですが、年齢を重ねると「適当じゃまずいよなぁ」と実感してきますね。
しかしいまさら人に聞くのはちょっと恥ずかしという方必見!
今回は、お墓参りについてのマナー総集編をお送りします。
お墓参りで花についてのマナー
お墓参りで持っていくお花ですが、一番無難なのは仏花として花束になっているものですね。
お墓参りする場所が遠くても、現地のスーパーなどで簡単に手に入れることができます。
しかし思い入れのある故人に対して、「そんな味気ないことはしたくない!」というのであれば、白や黄色を基調とする花であればオリジナルの供花を作ってもいいようです。
お墓にお供えする花は基本的にタブーはないので、あまりにも派手で毒々しいようなお花でなければ安心してお供えして大丈夫ですよ。
お墓参りでお供えについてのマナー
お墓参りのお供え物について、お供え物自体もそうですが、
供えた後持ち帰るのか、
その場で食べるのか、
それともおいていくのか、
迷うところですよね。
筆者は幼いころ、母親から「先祖の代わりに食べてあげるんだよ」と、必ずすべて食べてから帰るようによく言われていました。
地域性もあるのかもしれないですが、「供えたものを持ち帰ると、先祖以外の霊がついてきちゃうから」なんて説も聞きましたね。
しかし実際は、持ち帰ってもいいし、家でお供えしたものを食べても問題はないんだそうです。
むしろお供え物を置いていくのは「お墓の環境的な観点」からマナー違反とされていますので、食べ物をお墓に置いていかない限りはどのようにしてもいいみたいです。
お墓参りで線香についてのマナー
お墓参りでお線香をあげるとき、基本的にはお墓に付属している「線香立て」に線香を入れて火をつけるだけです。
大抵、お墓参りセットとして売られている線香はこの線香立てにすっぽり収まるサイズになっていますから、束をほどかずそのまま入れて火をつけて完了です。
しかし、宗派によってはお線香に独自のルールがあるようです。
曹洞宗や日蓮宗は線香を一本だけ、浄土宗は2本、真言宗は3本ずつとなっています。
が、そこまでこだわることもないでしょう。
お墓参りで水のかけ方についてのマナー
お墓参りで水をかける光景、最近目にする機会が減ったと思いませんか?
以前はみんなが手に桶とし杓をもってお墓参りしていましたが、近年のお墓参りスタイルはもっとスマートでほぼ手ぶらといった印象があります。
実際にお墓に水をかけるという行為は、先祖へのいたわりといった意味合いもあるのですが、近頃では「先祖の頭上に水をかけるようなもの」といって避ける人も多いのだとか。
確かにそういわれてみると一理あるなぁと思いますよね。
水を掛ける掛けないは宗派によっても異なりますし、お墓のある場所によっても変わってきます。
また、お墓参りのスタイルも時代とともに変化していますから、必ず水をかけなければいけないということはないみたいですね。
ちなみにお墓に水をかけるときには、前もって「今から水をかけます」と心の中で唱えるのがいいようです。
また、水をかける前にはお墓周辺の掃除や草取りをしてきれいにしてから行いましょう。
最後に注意点としては、お墓に水以外のお酒やジュースなどは絶対に掛けないでくださいね。
害虫や害獣にお墓を荒らされる元となってしまいます。
まとめ
お墓参りについてのマナーは、思っていたほど厳格にはないようです。
お墓参り自体、マナーを気にしすぎていく回数が減ってしまう方がいけないことのような気がします。
たとえ作法はなっていなくても「先祖を供養したい」という気持ちさえ持っていれば、あとは何もいらないのではないかなぁ、と個人的には思いました。