鏡開きの餅にカビが!食べても大丈夫?原因や予防法まで解説!

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こんにちは、ぽんたろうです!

鏡餅にカビが生えていたら、あなたなら食べますか???

おじいちゃん、おばあちゃんに育てられた方なら、
「カビが生えていても、捨てるなんてバチ当たりなことできない!」
と思われるかもしれませんね。

でもちょっと待ってください!
ご利益にあやかる以前に、自分の健康を第一に考えなくてはいけませんよ。

今回は、鏡餅のカビにまつわる情報を徹底網羅しました。
この記事を読んでから、食べるか否かを決めても遅くありませんよ!

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鏡開きの餅にカビが生えても食べられる?

 

鏡餅に生餅を使用した場合、必ずと言っていいほど生えているのがカビ!
青カビや黒カビ、赤カビと、色とりどりに生えていたりすると、思わず目を背けたくなりますよね。

それもそのはず、鏡餅に生えるカビはなんと200種類以上もあると言われているのです。

 

とはいえ、
「カビが生えた部分を取り除けば食べられる」
「縁起物だから無駄にせず食べたほうがいい」
と教わってきた方も多いのではないでしょうか?

近年では研究が進み、カビが発生させる毒素の中に、食中毒やアレルギー、発がん性などの様々な害があることが分かってきました。

 

また、表面のカビを取り除いても、

  • 目に見えないカビの根が意外なほど深く食品に張り巡らされていること
  • カビ毒が加熱によって消滅しないこと

このような事も分かっています。

 

今ではカビが生えた鏡餅は食べない方がいいという意見が一般的。
食べる場合は、カビの危険性をよく理解し、自己責任で食べましょう。

危険を少なくするには、表面を3センチほど取り除いても、まだ食べる部分の残っている大きな鏡餅を用意するべきです。

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鏡餅に生えるおもなカビ

ここからは、鏡餅に生えやすい代表的なカビ菌を紹介していきます。

青カビ

青カビの仲間は150種類以上。
初めは白い綿のような姿で発生し、大きくなるにつれて青緑色になります。

鏡餅の他にはミカンなどの果物に発生したものがよく見られるでしょう。
青カビの仲間にはブルーチーズに使われるものや、ペニシリンという抗生物質の原料になるものなど有用なものも知られています。

一方で腎臓に悪影響を及ぼすカビ毒を生成する青カビも。
有用な青カビと、有害な青カビを肉眼で見分けることはできませんから、安易に口にしないようにしましょう。

黒カビ

黒カビの仲間は100種類以上。
湿気を好み、浴室や水回りなど室内によく発生するカビです。

タイルの目地などに黒い点々のように発生した黒カビを、誰しも一度は目にしたことがあるでしょう。

黒カビは毒素を発生させることこそありませんが、ぜんそくやアレルギーの原因となる怖いカビです。
特に小さな子供やお年寄りのいる家庭では注意したいカビです。

赤カビ

ピンク色になるカビです。
マイコトキシンという強力なカビ毒を生成し、食べると嘔吐や下痢などの食中毒症状を生き起こします。

また、赤カビやコウジカビが生成するアフラトキシンは、マイコトキシンの一種で、強力な発がん性物質。
アフラトキシンは自然界では最も高い発がん性を持っていると言われていますので、間違っても食べることの無いように気を付けましょう。

コウジカビ

赤カビに次いで気を付けるべきカビです。

カビの生えたお米やご飯、餅を黄色く変色していたら、コウジカビの仕業。
日本では古くから味噌や醤油などに使用され、有用な菌として国の菌、国菌に指定されています。

しかし、青カビ同様、有用な種類と有害な種類を見分けることはほぼ不可能。
有害なものは、強力な発がん性物質であるアフラトキシンを生成します。

イギリスで10万羽以上の七面鳥を死亡させたのもこのコウジカビが原因だったとか。
馴染みある菌だからといって安易に口にするのは危険です。
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鏡餅にカビが生えやすい原因

では、なぜ鏡餅にはカビが生えてしまうのでしょうか。
その主な原因を4つ見ていきましょう。

水分と栄養

生の餅は水分をたっぷり含んでいます。
また餅にはカビの大好きな栄養がいっぱい。

鏡餅は、カビにとっては食べ物と飲み物を充分に得られる、繁殖しやすい環境なのです。

湿度や温度

カビの発生しやすい温度は20度から25度。
また、湿気を好む性質もあります。

冬場、部屋の空気の乾燥を防ぐために加湿器を使用するご家庭も多いのではないでしょうか。
お正月休みなどで温められた室内に、ほどよく加湿された空気は、まさにカビの生育にもってこいの環境だと言えるでしょう。

さらに、10度以下で繁殖可能なカビもあるため、過酷な環境に置いておいてもカビ予防には不十分なようです。

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ホコリ

空気中を漂うホコリの中には、カビ菌が混ざっている場合も。

この、ホコリにまざったカビ菌がカビの繁殖に適した鏡餅の上に落ちると、カビ菌がどんどん繁殖してしまいます。

手に付いたバイ菌

ホコリ同様、手にもカビ菌が付着していることがあります。

また、わずかな手垢や皮脂を栄養分として生えるカビもあるため、鏡餅に直接触るのは避けた方がいいでしょう。

カビが生えた鏡餅の処分方法

カビが生えた鏡餅は食べない方がいいとはいえ処分に困る場合もありますよね。

ここからは、おすすめの処分方法をご紹介します。

どんと焼き

門松やしめ縄などの正月飾りや書初めを焼く行事ですから、鏡餅を焼くこともできます。
日本全国にある風習で、最期に餅や団子を焼いて食べ、無病息災を願う習慣も。

現在は宗教色の薄れた行事になっていますが、本来は神事ですから、鏡餅を燃やすことに罪悪感を覚える必要もありません。

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家庭で処分したい場合は

地域にどんと焼きの習慣がない場合など家庭で処分したい場合は、半紙などの白い紙に包んでから、塩をまいて清め、ゴミに出しましょう。

生ごみなどと一緒にすることに抵抗があるなら、別のごみ袋に入れて出してもOKです。
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鏡餅のカビ予防方法

それでは、鏡餅をカビが生えないように保つ方法はないでしょうか?
効果のありそうな方法を調べてみましたよ!

焼酎で拭く

焼酎に含まれるアルコールで消毒する方法です。
清潔な布巾やキッチンペーパーに焼酎を含ませ、軽く絞ってから鏡餅を拭きます。

日本酒などの焼酎以外のお酒はお餅に臭いが付いてしまうため、おすすめできません。

餅と餅の間にも注意

鏡餅の餅と餅の間にもカビが生えやすいため注意しましょう。

鏡餅を組むときに、焼酎を含ませたキッチンペーパーを餅と餅の間に挟んでおくことで、カビの発生を抑えることができます。

密封する

ホコリなどによるカビの発生を防ぐには、密閉するのが効果的です。

手作業で厳密に密閉することは難しいものですが、焼酎で消毒した上で密閉しておくと効果が上がります。

手で触らない

手に付いたバイ菌や皮脂などが、カビの原因になることもあります。

鏡餅には直接触らない方がいいでしょう。

気になる場合は市販の餅を使う

カビ予防に気を遣っても、カビを完全に防ぐことは難しいかもしれません。
鏡餅を飾る期間は長いですし、カビはなかなかしぶといものです。

カビの生えた鏡餅を見たくないという方は、市販の鏡餅を使えば安心でしょう。
市販の鏡餅は、密閉されたものや、個包装の餅を鏡餅の形の容器に入れたものが市販されています。

まとめ

鏡餅のカビの危険性については、ちょっとびっくりしました。

縁起物といわれる鏡餅でも、危険な毒を発生させるカビを見たら口にしないほうが良さそうです。
少なくても、ぽんたろうは遠慮しておきます(汗)