日本人ならほとんどの人が大好き!と言っても過言ではない「うなぎ」。
もっとおいしく食べたいのなら、うなぎの旬はしっかり覚えておきたいものです。
しかし、実は同じうなぎでも天然ものと養殖ものでは旬の時期が異なることをご存知でしょうか?
今回は、うなぎ通なら必ず知っておきたい天然ものと養殖もので変わる旬と、それぞれをもっとおいしく食べられるおすすめの方法をご紹介します。
天然うなぎの旬はいつ?
うなぎといえば夏のスタミナ食!ではありますが、だからと言って夏がうなぎの最もおいしい季節なのかといえばそういうことでもありません。
そもそも、「土用の丑の日」は、うなぎが売れない夏場になんとか売り上げを上げたいうなぎ屋の為に考えられたいわば「キャッチコピー」であり、「うなぎの旬は夏」と言っているわけではないのですね。
ここまでは6割以上の大人が知っているであろううなぎの基礎知識です。
では本題。
天然ウナギの旬はいつなのか?というと秋から冬、細かくは9月から12月が旬ということになります。
古くは江戸時代の人たちには「うなぎが旨いのは冬」という意識が浸透していたことから、
「暑い時期はウナギが売れない→有名なキャッチコピーができた」
という訳です。
しかし、そんな古い時代に生まれたキャッチコピーが現代にも浸透しているわけですから、不思議な話ですよね!
養殖うなぎの旬はいつ?
片や現代、うなぎといえば「養殖」が当たり前になってしまい、「うなぎは年中おいしく食べられる」食材へと変化しました。
すると本来の旬以外に売り込みたかった為にできたキャッチコピーは、高いうなぎを食べるための口実となってしまったんですね。
元々の旬以外にうなぎを食べてもらうための知恵は、天然うなぎが希少になるにつれ、一年のうちでその時期だけ口にできるというスタイルに変わりました。
そうなると現代人の意識としては「うなぎの旬は夏」となってしまうのですが、養殖うなぎでいえば旬は「無い」というのが答えになります。
一年中味の変わらない、安定した品質が養殖には求められますから、養殖うなぎは一年中いつ食べても同じクオリティのものが食べられるということになります。
「どんな食材も食べたいときに食べる」現代人の食スタイルにうなぎ自体も変わっていったんですね。
天然うなぎのおススメの食べ方は?
もし新鮮な天然うなぎを入手できたら、どうせなら「かば焼き」以外でもおいしく食べられる調理を試してみたいものです。
天然うなぎを調理する際には、まずその毒に気をつけましょう。
うなぎの毒
うなぎの毒は粘膜と血液に含まれています。
うなぎの毒による食中毒の発生はほぼないものの、捌く際には細心の注意が必要です。
捌いている最中に間違っても目や鼻をこすらない、直接血液や粘膜に触れてしまった手で食事をするなどは厳禁です。
うなぎの毒を摂取すると、嘔吐、下痢、無気力症、最悪の場合には死に至ることもあります。
おすすめレシピ
新鮮なうなぎをおいしく簡単、そして洋風に食べたいのならソテーがおすすめです。
食べやすい大きさにウナギをカットし、市販の「ソテー用パウダー」をまぶして焼くだけです。
ソテー用のパウダーは初めから香辛料等も入っていますから、洋食レシピが苦手な方も簡単に調理できますよ。
養殖うなぎのおススメの食べ方は?
販売されている養殖うなぎは、既に調理がされているものがほとんどですね。
そのまま温めるだけでもおいしく食べられますが、ひと手間で料亭のように上品に食べる方法もあります。
おすすめレシピ
ちょっとだけ手を加えて、養殖うなぎも料亭のように「ひつまぶし」にして食べてみましょう。
方法はとっても簡単です。
ひつまぶしといえば3種類の方法でうなぎを食べるのが基本ですね。
まずはお茶漬け用のだしを作りますが、市販の「白だし」を薄めて温めるだけでOKです。
薬味用のネギを小口切り、のりを刻み、ワサビもあわせて小皿にのせておきましょう。
肝心のうなぎは食べやすい大きさに刻み、炊き立てのご飯に市販のかば焼きのたれを加えて混ぜておきます。
どんぶりにご飯を盛り、その上に切ったうなぎをちらし、薬味の皿とだしを入れた急須を一つのお盆にのせれば完成です。
残業で遅くなったお父さんの夜食にぜひどうぞ。
まとめ
知っているようで知らない天然うなぎと養殖うなぎの差、いかがでしたか?
天然うなぎを口にするのは中々ないことですから難しいかもしれませんが、いつでも食べられる養殖うなぎもちょっとアレンジしていつもとは違う「高級感」を楽しんでみてくださいね。