こんにちは、ぽんたろうです!
キャンディーズの名曲にもあった「春一番」。
「春先に吹く暖かい強風のこと?」
このくらいのイメージは持ちつつも、その詳細についてはご存知でしょうか?
今回は、春一番についての知識全般と、気象庁が定める条件に付いて調査してみましたよ!
春一番の由来とは?
元々、「春一番」という言葉は、漁師仲間の中で使われていたと言われています。
春先に吹き付ける強風の風は、海で漁をする漁師とって、命に関わる自然現象であったからです。
では、漁師仲間での言葉が一般にも知れ渡ったのでしょうか?
そのきっかけの一つに、1959年3月17日に起きた、長崎県での船の事故が挙げられます。
海上で強風に煽られた船が転覆して、多くの人々の命が奪われるという事故が発生しました。
事故以前から「春一番」という言葉は使われていたのですが、事故を機にその言葉が注目されたとされています。
その後も、書物の中に春一番に関する記述がされ、漁師とは縁の無い人々の間でも認知される様になって来ました。
春一番はいつやって来るの?
春一番の訪れる時期は、おおよそ2月上旬から3月中旬の間です。
イメージとして、冬の厳しい寒さがひと段落したあたりに吹く、暖かい強風です。
この風が吹いた後も気温の寒暖がしばらく続くのですが、体感的には「もう少しで春が来るなぁ」と実感出来る時期ではないでしょうか。
日本は、四季があるので仕方無いのですが、1年の中で一番「着る服」に迷う時期ですね。
今日は春一番が吹き暖かいけど、次の日には再び冬の季節に逆戻り、片付けたコートを引っ張り出したり・・・。
中には、丁度その時期から「花粉との戦い」が始まり、春一番が吹き荒れる日は、大変な思いをされる方もみえるのではないでしょうか。
春一番は、穏やかに暖かくなる前に訪れる、自然界からの最後の挑戦のシーズンなのです。
気象庁が定める春一番の条件
2月上旬から3月中旬に気象ニュースで毎年耳にする「本日、春一番が吹きました!」とのアナウンス。
この春一番には、実は細かな決まり事や条件があるのです。
気象庁のいろいろな風に関する用語に、下記の記載がありました。
範囲:広い範囲(地方予報区くらい)
風の種類:暖かく(やや)強い南よりの風
これらの条件を満たした風を春一番と呼ぶのですが、自然現象である為、条件が揃わず観測されない年も稀にあります。
また、立地的に春一番が吹かない地域が存在します。
具体的には、
- 山梨県
- 長野県
- 東北
- 北海道
- 沖縄
がそれに当たります。
春一番は、日本中どこでも毎年必ず吹く訳ではないのですね。
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気象庁はなぜ春一番を発表する?
春一番と言えば、春の到来を知らせる象徴的な季節の気象現象です。
実は、春一番が吹く事で様々なアクシデントが予想される為、それらを防ぐ為にその訪れを発表しているのです。
予想されるアクシデントとは、以下の事です。
事前の情報は、船舶事故を防ぐ事に繋がるのです。
いつ、どこで落ちるか分からない落雷ですが、情報が得られれば予防も可能です。
大規模なものであると、建造物を破壊する程の威力があります。
事前の情報で安全対策が取れます。
登山の予定変更等で、事前の情報が危険から身を守ります。
以上の事から、毎年気象庁は春一番の訪れを知らせているのです。
春二番や春三番はあるの?
春一番に対して、春二番・春三番と言われるものは一応あります。
初めに春一番が吹いた後に再び同じ様な条件の風が吹けば、二番・三番・・・となります。
細かな吹く時期を表すと、
- 春二番は、春一番のすぐ後の時期
- 春三番は、満開に咲き乱れた桜が散る時期
とも言われています。
ただし、春一番が正式な気象用語である事に対して、それ以外の呼び名は俗名となります。
気象庁の公式ホームページにも、「春一番」という記述はありますが、「春二番・春三番」はありません。
つまり、存在としてはあるけれど、正式な扱いでは無いという感じでしょうか・・・。
まとめ
いかがでしたでしょうか、春一番に関する知識の数々。
ぽんたろう的には、春二番や春三番というのが存在することに結構驚きました^^
元々は、漁師の方が春の強風を警戒する意味で呼称されてきた「春一番」。
自然災害から身を守るための合言葉は、今でも脈々と受け継がれているのですね。