近年、地球温暖化による平均気温の上昇が問題となっています。

気温が上昇することで水蒸気の発生量が増加し、世界規模で水害が増える傾向にありますが、日本の都市部でおこるゲリラ豪雨の原因は、地球規模の温暖化とは無関係です。

それでは日本で起こるゲリラ豪雨の原因と対策、発生しやすい時間や前兆についても触れてみたいと思います。

ゲリラ豪雨になる原因とは?

ゲリラ豪雨発生の流れは、夏型の気圧配置により太平洋側に高気圧が停滞し、暖かく湿った空気が流れ込みます。

さらにその上空に冷たい空気が流れ込むことで、積乱雲が発生。

 

通常、積乱雲は山が迫っている場所などで起こるのですが、近年は高層ビルが建ち並ぶ平野部でも、ビルが山と同じ働きをするため積乱雲が生まれやすい気象条件となっています。

 

戦後の高度成長期を経て、都市部では続々と高層ビルが続々と建設されるようになりました。

そのため、太陽熱を蓄えやすいコンクリートの建造物や水の蒸発を防ぐアスファルト舗装、排気ガスやエアコンの排熱によって、ヒートアイランド現象が引き起こされるようになりました。

 

通常なら昼間は気温が上がっても、夜になると海上の気温のほうが高くなり海に向かって陸風が吹くため、陸地の温度は冷まされます。

しかし、高層ビル群が壁となり夜になっても陸地の気温が下がりにくい現象が起こり、それがヒートアイランド現象を高める原因となっています。

 

ゲリラ豪雨が発生しやすい時間は?

ゲリラ豪雨は、基本的には夕立と同じメカニズムで発生します。

そのため、ゲリラ豪雨が起こりやすい時間帯は夕方で、午前中にはほとんど発生しません。

 

ゲリラ豪雨には前兆があるの?

ゲリラ豪雨の名前の由来は、予測が難しく突然大雨になることからきています。

ニュースで「雨は降ってもポツポツでしょう」と報じた数十分後に、雨雲レーダーには何も映っていない場所から突如雨雲が発生し、時間雨量100ミリを超える豪雨に見舞われる、ということも頻繁に起こっています。

天気予報ではなかなか予測の難しいゲリラ豪雨を、せめて直前にでも察知してびしょ濡れになることだけでも防ぐことはできないのでしょうか。

 

ゲリラ豪雨の前兆を知るには、まず雲の流れや形を注意してみる必要があります。

雲というのは、偏西風の流れによって西から東へ移動しているので、西の空を注意してみましょう。

 

ゲリラ豪雨の元となる積乱雲は、「積雲」と呼ばれる綿のようなモコモコした雲が成長してできます。

積雲は晴れた日に発生し、上空に冷たい空気があったり、地面付近の空気の湿度が高いと上方向に成長します。

いわゆる「入道雲」と呼ばれるもので、この雲が西の空に見えた時には要注意。

 

また、蒸し暑い空から突然冷たい空気が吹き下ろしてくるのも、大気の変わり目のサインです。

近くで雨が降っている時は、その方角の地上の気温が下がり突然冷たい風が吹いてきますので、突然空気がひんやりしてきたと感じたら、近くまで雨がせまってきています。

 

近くで雷の音が聞こえた時、稲光が見えた場合などもゲリラ豪雨の予兆です。

雷が発生したら、その後は必ず雨が降ると考えて下さい。

 

ゲリラ豪雨の2つの対策

リアルタイムの降水量をアプリなどでモニタリング

予測が難しいゲリラ豪雨ですが、発生をリアルタイムに伝えるWebサイトやアプリを使って、ご自身で情報を集め回避するのが、もっとも確実な防衛手段です。

 

東京にお住まいの方ならば、東京都下水道局が運営するWebサイト「東京アメッシュ」がおすすめ。

 

東京とその近郊のリアルタイムな降水量がモニタリングでき、もちろん無料です。

iPhoneやAndroidの専用アプリもリリースされています。

 

東京アメッシュ

 

また、Androidアプリ「あめふるコール」は、あらかじめ登録しておいた地点にゲリラ豪雨が近づくと、アプリを立ち上げなくても通知してくれる優れもの。

 

あめふるコール

 

他にも様々なスマホアプリやWebサービスがリリースされていますので、ご自身で気に入ったものを見つけてみて下さい。

 

災害対策も忘れずに

ゲリラ豪雨によってびしょ濡れになってしまうぐらいならまだいいのですが、ピンポイントに激しい雨が降ることで、住宅や道路が浸水するなどの重大な被害がもたらされる可能性も考えられます。

 

洪水ハザードマップをチェック

まずは、自分の住んでいる地域にどういった水害リスクがあるの把握しておきましょう。

地域で発行されている洪水ハザードマップを見ると、自分の住んでいる場所で過去にあった記録的大雨と同レベルの雨量を想定した浸水予想地域が分かります。

 

各自治体のHPからPDFでダウンロードできますので、プリントアウトするかパソコンの画面上で拡大するなどして、自宅周辺の状況を細かく確認しておくことをおすすめします。

 

土のうや止水板で万が一の時の準備を!

しかし、洪水ハザードマップで浸水リスクが少ないとされている地域でも、決して安心はできません。

たとえば、地下室や半地下に駐車場があるような場合、雨量が下水管のキャパシティを超えて冠水すると真っ先に浸水し、建物の構造によっては水圧でドアが開かなくなって避難ができなくなるおそれがあります。

 

浸水リスクが高い地域にお住まいの方や、半地下や地下室などの道路面より低い位置に住まいがある方は、土のうや止水板をあらかじめ準備しておくなどの防衛策を講じておいたほうがよさそうです。

 

まとめ

ゲリラ豪雨の原因と対策、いかがでしたか?ゲリラ豪雨は、災害の少なかった都市部に新しく誕生した自然災害です。

身に危険をおよぼすほどの水害に発展する危険性もはらんでいますので、たかが夕立とあなどることなく、事前に対策を立てておくことをおすすめします。