「ママ、七夕ってどうして始まったの?」と子供に聞かれて焦ったこと、ありませんか?
幼稚園や保育園に通うようになると、日本の行事について根掘り葉掘り聞きたくなるのが子供の心理です。
今回は子供に聞かれても困らない!七夕の由来を簡単に子供に解説する方法をご紹介します!
七夕の由来を簡単に解説
七夕はもともと、日本に5つある節句のうちの一つとして行われてきました。
これは日本が仏教に伝わる以前、古来より行われてきたのですが、仏教が伝わってから少しずつ形を変えて現代の七夕の様式になったといわれています。
元は乙女が神様の為に水辺で機織りをして布をささげるというのが「たなばた」でしたが、中国より「乞巧奠」という行事が日本に伝わった際、平安時代の宮中行事としてお供え物とともに歌を読みながら華やかにお祝いするものへと変化しました。
その後、江戸時代に入ると七夕は庶民にも形を変えて伝わりました。
このとき、現代でも行われている「笹に短冊を飾る」というスタイルになったようです。
七夕の由来を子供にわかるように伝えるには?
と、このように七夕の由来は少し難しいもので、子供に簡単に説明するのは少し難しいように思います。
そこで、子供でも分かりやすい伝え方をご紹介します。
天の川伝説の説明
昔、あるところにとっても機織りが上手な女性と、働き者の牛飼いの男性がいました。
二人はとっても仲が良くなりましたが、そうすると二人とも仕事をするのをやめてしまいました。
それを見ていた神様は、
「二人は一年に一度しか会えないようにする!」
と怒っていまい、実際に二人は7月7日にだけ会うことを許されました。
その二人が会える日が七夕になりました。
「乞巧奠」の説明
大昔の日本人の七夕と、中国の七夕が一緒になったのが今の七夕です。
中国の七夕では、織物が上手な織姫みたいに裁縫が上手になりたいと針を供えるようになり、そこから七夕はいろいろなお願い事をする日になりました。
短冊にお願い事を書いて願うのは、ここからきています。
たなばたの説明
むかしむかし大昔の日本では、女の子が川にある小屋にこもって着物を作り、それを神様にお供えして食べ物に困らないようにとお願い事をしていました。
その行事は「棚機たなばた」と呼ばれていて、今の七夕と同じ読み方をします。
日本では昔から、みんなが食べ物に困らないようにとお願い事をする行事だったのです。
七夕の飾りの意味は?
七夕の笹には短冊以外に様々な飾りをつけますが。一つ一つにきちんと意味があることをご存知でしょうか?
子供に飾りの意味を教えながら作って飾る、というのも七夕を一層楽しくしてくれますので、七夕飾りの意味をこの機会に覚えてみてくださいね。
- 財布・・・金運上昇のお願い。本物の財布でも、折り紙で折った財布でもOK。
- くずかご・・・七夕飾りを作るときにできた紙くずを入れます。ものを無駄にしないようにという願いを込めます。
- 吹き流し・・・織姫が織っている布の糸を表現しており、さらに5つの色を用いて魔除けの意味合いもあります。
- 網飾り・・・魚が沢山捕れますように、という大量の願いが込められています。
- 折り鶴・・・折り鶴もしくは千羽鶴は長寿の願いを込めているものです。
- 神衣・・・災いが自分のほうへ来ないように、また裁縫が上手になるようにという願いが込められています。
このように、短冊に書き記すまでもなく七夕飾りだけでも願いは込めることができます。
また、短冊に書くお願いは物理的なものではなく技術の上昇などを願うのが本来であるといわれていますので、資格試験の合格祈願などを短冊に書き記すのがおすすめです。
まとめ
意外と知らない七夕の由来、いかがでしたでしょうか?
日本古来の神事と中国から渡ってきた仏教や行事と融合して形を変えているあたり、日本人らしい柔軟な姿勢を感じ取ることができますね。
七夕になぜお願い事をするのかというのも意外と知らない人がい多いですから、七夕にはちょっとしたうんちくを語って場を盛り上げてみてくださいね。